久々のブログ更新になってしまった。
ダイエットの決意と同じで、頑張ると意気込んでもなかなか続かないものだ…
まぁまたボチボチ更新していきますので、今年もよろしくお願いします。
さて、今回のタイトルですが、「風邪薬」はあるのか?
インフルエンザ、コロナが蔓延して、咳止めを中心に薬不足が叫ばれている。
頻繁に使用されるものとして、
痰切り カルボシステイン(L-カルボシステイン)、ムコソルバン(アンブロキソール)
喉の炎症止め トランサミン(トラネキサム酸)、トローチ(デカリニウム)
お子さんのいる方は、咳止めとしてホクナリンテープを処方されたことがある人もいるだろう。
漢方として、葛根湯、麦門冬湯なども使用されることもある。
だが、残念なことに、これらのどれも劇的に症状を改善してくれることはない。
私が使用することが多いのは、
カロナール⇒解熱鎮痛作用があるため、風邪に伴う発熱、頭痛を軽減してくれる。
カルボシステイン⇒痰の喀出を促してくれる。それに付随して鎮咳作用も多少期待できる。
トローチ⇒なめている間は何となく効いている気がする。のど飴とどこまで違うのかはわからないが。
シムビコート⇒これは感染後咳嗽といわれる、「風邪のあとの長引く咳」に対して使用することが多い。
1歳以上のお子さんであれば、発熱に対してはカロナール、咳や鼻汁に対しては蜂蜜+カルボシステイン。
蜂蜜は少ないながらもエビデンスがある食品だ。抗ヒスタミン薬やデキストロメトルファンに比較しても効果があったという報告もある。
抗ヒスタミン薬や吸入ステロイド、β刺激薬は背景にアレルギー素因があるような場合は効果が期待できるかもしれないが、風邪症状に一律に処方はしない。
いずれにせよ風邪に対する特効薬は存在せず、薬に過度な期待をするのは誤っている。
あそこの先生の薬ですぐに良くなった!という方もいるが、それは風邪が自然経過でよくなった、ということがほとんどである。
また、風邪症状に対してセフカペンピボキシルなどの抗生剤を処方している町医者をよく目にする。特に小児に処方されることが多く、うちの子供が受診したときも処方されていた。
小児で抗生剤を使用しなければならない風邪はほとんどない。
セフカペンピボキシル含めた第三世代セフェム系は吸収率(バイオアベイラビリティ)が非常に低く、内服しても抗菌作用を発揮せずに終わるだろう。
治療できる風邪、というのは少ない。
インフルエンザに対するタミフルのように抗ウイルス薬が存在するものもあるが、こちらもやはりワクチンによる重症化予防のほうが大きい。
医者がいうのも変な話だが、薬に頼りすぎないことも大切です。