別に僕は何でもな医師。

中堅内科医の独り言、健康コンサルタント

尋常性乾癬との付き合い方

超加工食品の摂り過ぎで「乾癬」が悪化 研究で示唆 超加工食品が体内の炎症を引き起こす(メディカルドック)
https://news.yahoo.co.jp/articles/09573a452b6b8171d48d39f6776fd90b80b355af
 
実は私は数年前に尋常性乾癬を発症した。
当初は左膝に500円玉大のカサカサした皮疹が出現し、お尻の割れ目あたりにも同じような皮疹が出現した。同時期から爪の変形も少しだがみられていた。
また、時折湯船に剥がれた細かい皮膚が浮いていたり、フケのようなものが首周りに落ちていることを家族から指摘されるようになった。
特に何かの疾患を想起する訳ではなかった。
 
花粉症のため鼻をよくかんでいたところ、鼻の周りにも同様のカサカサが出現して治りづらい、といったことがあり、職場の皮膚科Drに相談。
皮膚科専門のドクターでさえ、初見で乾癬と診断することはなかった。
アンテベートを使用し、膝や鼻周りの所見は改善していたが、なかなか頭皮や爪は改善してこない。そもそも塗るのが難しい。
皮膚科に相談して1年ほど経ったところで、鼻以外の皮膚の所見や、爪の症状もあわせて乾癬かも、ということになった。
 
爪の変形には効果が乏しくオテズラ内服を開始した。
一時に比べて軽減したものの、一旦薬を止めるとまた悪化してしまった。
下の写真は悪化してきたときのもの。
へこみや厚くなるといった変形、白色変化がみられていた。
IMG_2476.jpg
 
現在も内服を再開し、3か月ほど経過したところで、改善傾向ではある。
しかし寛解とは言えず、特に頭皮は一進一退といった感じである。

乾癬を発症して思ったが、結構精神的にしんどい。
手を出すとき(書類を書いたり、患者さんを診察したり)にも気になってしまうし、頭皮が落ちてフケのようになってしまうことも不潔と思われないかと心配になる。
 
診断がついたのは数年前であるが、今思い返すとより以前から怪しい症状はちらほらみられていた。恐らく、当時の不摂生が発症の引き金になってしまっていたのだろうと思っている。
現在は健康的な生活を意識し、努めていることで、一時の肥満体から20kg近く減量はすることができた。
今回の記事にもあるように、超加工食品(カップ麺、スナック菓子、菓子パン、加工肉など含む)の摂取というのは以前から乾癬への悪影響は指摘されていた。
 
症状の悪化につながるのは何となく体感としてある。
また睡眠不足、アルコール摂取も症状が悪化する要因である。
私も当直明けや飲み会明けで寝不足の際にはいつもより皮膚の症状が悪化する印象がある。
 
乾癬は生活習慣病と密接に関係している。
 
なかなか理想の生活を送ることは難しいかもしれないが、超加工食品やアルコール、タバコを避け、睡眠時間を十分確保することで乾癬の症状は軽減される可能性が高い。
これらは乾癬のみならず、生活習慣病のリスクも下げ、長い目で見れば健康寿命の延伸に繋がりうる。
 
オテズラ含め治療費は馬鹿にならないため、まずは生活習慣を改め、減量に取り組むことが最も安上がりな治療にはなるだろう。
 
また別の機会に乾癬患者に大切な生活習慣をまとめてみようと思う。